European Journal of Inorganic Chemistryのカバー紙をデザインしてみて思うこと

03_化学業界あるある

まずはカバー紙をご覧ください!
下のリンク先に私がデザインしたカバー紙が閲覧できます
ひゃほーう!!━━━━(゚∀゚)━━━━!!
https://doi.org/10.1002/ejic.202200115
依頼して頂けたボスには、感謝感謝です。

理系の人でも、この化学雑誌どこだよと思う方は
沢山いると思います。
一般的には、科学ってNatureScienceという雑誌が
あるんでしょ?って思われる方がいらっしゃると思います。

が、あれ、実は研究者界隈ではものすごーーーーーく、
凄い雑誌なのです
。トップ中のトップと言ってもいいのです。
めちゃくちゃスゲー研究内容じゃないと、
まず掲載されないのです。

あと、前提条件として雑誌の掲載元の国は様々ですが、
論文の内容は英語が主流です。
英語当たり前ですけど、何か?
という日本人には言語のハードルがまずあるんですね(笑)

インパクトファクターってご存知?

某、TVドラマの白い巨塔やドクターXで医者がこぞって
論文を書いている様子がありますよね?

あれは論文を書いて、学術誌に掲載をお願いするのですが、
その学術誌にもランクがあります。

インパクトファクターは、引用された数÷論文数で求められます。特定の期間において、ある雑誌に掲載された論文が平均的にどれくらい頻繁に引用されているかを示す尺度で、雑誌の影響(インパクト)を表す指標の一つです。


インパクトファクターの調べ方→リンク先HPよりhttps://www.soubun.com/journal/%E5%AD%A6%E8%A1%93%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%81%AE%E8%A9%95%E4%BE%A1%E3%81%AE%E6%8C%87%E6%A8%99%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%AF%E3%82%BF/

Natureは言うまでもなく、大体の科学系を合わせると
マウントトップでございます。
そのインパクトファクターは、毎年40越え!!

ちなみに、今回、カバー紙をデザインさせてもらった雑誌のインパクトファクターは、
2019時では2.529だったそう。でも、この雑誌も
有機化学や無機化学界隈ではよく見られる雑誌何ですけどね。

国立大や東大、京大クラスになると
先生をやりながら研究者をやっている方は
毎年十本以上は論文出しているんじゃないでしょうか。
ただ、その論文はどこに提出してアクセプトされたかが
問題になるのです。

つまり、インパクトファクターが強い雑誌に論文が通れば
一発逆転で、数打てば論で掲載に成功している研究者との
マウントが逆転するのです。

そもそも研究者って

研究って、好きでやってる人が多いと思うんです。
でも、メジャーな職業じゃない。
だって、稼げるコスパ悪いもの
大学の先生のポストは中々開かないし、
そもそも大学作りすぎ問題も出ているし。

大学の先生なら研究に集中したいはずで、
学生の抗議や大学の雑務をこなしながら、学生に
実験の指示をする毎日。

そんな日常からは珍しく、たまに学部内の先生の会話からは、
「やった!!〇〇に論文がアクセプトされた!」
と歓喜に沸いている先生を見ます。
その時の先生達はみんな、これまでの実験の苦労が
一瞬で吹き飛ぶような笑顔でテンション高めで
会話をされます。


私も名前が記載されている化学論文が学術誌に2報
残っていますが、文章を書いたのは教授なので、
多分教授本人程の歓喜はなくて、
へーよかったですね。という程度です(笑)

つまり、何が言いたかったのかというと

  • カバー紙デザインが掲載されて嬉しい!(個人感情)
  • 日本人研究者と取り巻く環境は厳しいし、結果も見えづらい
  • 研究者の給料は低い、好きじゃないとやってらんない

ということです。(;’∀’)

学術誌に論文が掲載されることは、名誉なことです。
その本数等で、助教から准教授、留学経験から教授になれたり。
でも、本当に稼げるまでが給料少ないし、
研究室に寝泊まりしながらやってる先生もいるんです。

それがブラックだとは私は言える立場でもないし、
それは本人の感覚の問題で、
研究が趣味の延長だから、仕事としてのラインが
曖昧なパターンの人が多数いるからです。

日本の総人口に対して、
大学での研究者32万2100人で0.25%。
企業の研究者は48万6200人で0.38%。
https://www.stat.go.jp/info/today/119.html


子供の将来の夢で、研究者という職業が上位に来ないのは、
こんな1%にも満たない職業についてる大人が周りにいなくて、
何してるか分からないのも可能性の一つかな。

医者や薬剤師になったら、ある程度の年収は確保できるけど、
科学の研究者で生きるとなったら、日本で目指すことは
ハードモードの人生確実。

それならプログラミングならくいっぱぐれないけど、
そのビジョンを子供に見せられる大人はどれだけ
いるのだろうか。

というわけで、カバー紙のデザインやったよ報告が
結論、日本沈みかけてやばいぜという話でした。

以上です!次回の記事でお会いしましょう(/・ω・)/


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